2026年1月1日(木) 元旦
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
さて、、
地図を見ていたら思い出した、
あの夏の九州縦断
九州の道路地図をぼんやり
眺めていたら、20歳の頃に
走った九州縦断の旅が、
まるで昨日のことのように
蘇ってきました。
当時はロードバイクなんて
まだまだマイナーで、
ツーリングしている人なんて
ほとんど見かけませんでした。
それでも僕らは、なぜか
「行ける」と信じていた。
若さって本当にすごい。
お盆の真っ只中
(今思えば罰当たり?)に、
友人と二人で
門司港をスタート。
初日はたしか8月15日
夏の空気は重く、湿度は高く、
だけど胸の中は妙に軽かった。
旅の始まりって、あの独特の
高揚感がありますよね。
35年以上前のことなので
細部は曖昧ですが
記憶の断片と想像を
つなぎ合わせると、こんな旅でした。
■1日目(プロローグ)
門司港 → 苅田 → 中津 →
宇佐 → 別府(約150km)
門司港を出発した瞬間、
潮の匂いと鉄の匂いが
混ざったような港町の空気が、
胸いっぱいに広がりました。
まだ朝の光が柔らかく、
道路は静かで、
僕らのタイヤの音
だけがコツコツと響いていた
のを覚えています。
中津を過ぎる頃には太陽が
本気を出し始め、
汗が止まらない。
それでも、若さと勢いで
ペダルを踏み続ける。
宇佐のあたりで食べた
おにぎりが、妙に美味しかった。
別府に着いた頃には
体はクタクタ。
3000円くらいの安宿に泊まり、
財布の中身と相談しながら
安い定食を食べたような気がします。
部屋は狭くて
畳は少し湿っていて
扇風機がカタカタ鳴っていた。
でも、あの夜は妙に楽しかった。
友人と朝まで語り明かしたような、
寝落ちしたような…記憶は曖昧。
ただ、旅の初日の夜って
なんでも話せる気がするんですよね。
■2日目
別府 → 佐伯 → 延岡(約130km)
この日、友人はお尻が腫れて
リタイア。
今でも胸が痛むほど申し訳ない
気持ちになったのを覚えています。
彼は痛みを隠そうとして
必死に作り笑顔を浮かべていた。
その顔が、今でも忘れられません。
山道が多く、走りごたえのある一日でした。
峠のレストランで食べた焼肉定食は、
汗だくの体に染み渡るように
美味しかった。
店のおばちゃんが
「若いのにすごいねぇ」と笑ってくれた
のも嬉しかった。
延岡に着いた頃には
夕焼けが街をオレンジ色に染めていて
「旅してるなぁ」としみじみ感じた瞬間でした。
■3日目
延岡 → 北方町 → 高千穂峡 →
延岡 → 日向市 → 宮崎(約190km?)
この日は景色の変化が本当に
ドラマチックでした。
北方町から高千穂へ向かう道は、
山の匂いが濃く、空気がひんやりしていて、
まるで別世界に迷い込んだような感覚。
木漏れ日が道に落ちて
風が吹くたびに光が揺れる。
あの静けさは今でも心に残っています。
高千穂峡に着いた瞬間
言葉を失いました。
切り立った岩壁、深い緑
そして底知れないほど澄んだ水。
20歳の僕には、その美しさが
衝撃的すぎた。
日向市を抜けて宮崎に入る頃には
景色は一気に南国
海はエメラルドグリーンで、
空はどこまでも青い。
「こんな色の海が日本にあるのか」
と本気で驚きました。
■4日目
宮崎市 → 日南海岸 → 南郷 →
串間(約150km)
日南海岸は、まさに絶景の連続!
海と空の境界が曖昧で
道路は海沿いをゆるやかにカーブし
潮風がずっと背中を
押してくれるようでした。
ガソリンスタンドのお兄ちゃんが
「気をつけて行けよ!」
と声をかけてくれたり
喫茶店の女の子が
「遠くから来たんですね」と
笑ってくれたり。
その女の子には、ちょっと心が
ときめいたのを覚えています。
旅先での小さな恋心って、
なんであんなに鮮やかなんでしょうね。
串間に着く頃には、夕暮れが
海を赤く染めていて
「旅の4日目って、こんなに濃いんだ」
と思ったものです。
■5日目(エピローグ)
串間 → 桜島(約100km)
この日は、旅の中でも特に
強烈な記憶が残っています。
桜島の噴火が活発で
走っていると火山灰が
雨のように降ってきた。
本当に“雨”でした。
視界は灰色、空気はザラザラ、
呼吸すると喉が痛い。
それでも
なぜかワクワクしていた。
若さって、やっぱり無敵。
フェリー乗り場に着く頃には、
全身真っ黒。
鏡を見て笑ってしまうほど。
近くの温泉に浸かった瞬間、
体中の疲れが溶けていくようでした。
その後、輪行で帰路へ。
電車の揺れが心地よくて
気づいたら眠っていました。
■旅を終えて
このコースは2回走りました
が、2回目は冬。
同じ道なのに
まったく違う景色でした。
旅って、本当に奥深い。
ただ、ひとつだけ残念なこと
があります。
写真が一枚も残っていないこと。
当時の僕は
「景色は撮るもんじゃない
目に焼き付けるもんだ!」
なんて妙な信念を持っていたんです。
今思えば完全にアホ。
旅の記念に、写真は撮りましょう。
でも、写真がなくても、あの
旅は今でも鮮明に思い出せます。
それだけ、濃くて、熱くて、
忘れられない旅でした。
なんとロマンチックな僕(笑)
ご飯もりもりごっくん!
最高の一日に感激です!
(^^♪